読書録_チームが機能するとはどういうことか_20210521

学習は不可欠であり、究極的には支配を手放すことが求められる。

基本的な組織の能力として適応力の創造に積極的に取り組むことも必須だ。

柔軟性と創造力も書かせない。

組織が不確実性(新たなテクノロジーや顧客の好みの変化や複雑なシステムによって生まれる)に直面しているときに機能する管理手法も必要になる。

成功するためには、実行するための組織づくりから協働やイノベーションや組織学習を支持する新たな働き方へとシフトすることが不可欠なのである。

 

チーミングとは、新たなアイデアを生み、答えを探し、問題を解決するために人々を団結させる働き方のこと。

チーミングについては学ぶ価値がある。企業における成長や問題解決やイノベーションにとって、チーミングはなくてはならないものだからだ。

学習やイノベーションに対する複雑な相互依存には対人能力-意見の相違に折り合いをつけたり、専門用語を克服したり、解決策が生まれるまでアイデアや問題を再検討したりといったチーミングによって後押しされるすべての活動に必要な能力が欠かせない。

 

実行するための組織づくり

生産プロセスが十分に解明され、信頼して使えるときには上手くいく。

 

仕事や部署、あるいは組織全体がスペクトルのどこに位置しているかで、その仕事の性質と、それに合う学習の仕方とが決まる。

組立工場で行われる所定の生産を繰り返す作業のように、プロセス知識が十分に成熟し、不確実性があまりないなら、学習は改善に、すなわち既知のプロセスをより効率的に行う方法を探すことに焦点を合わせたものになる。

知識がわずかで、不確実性が多分にある場合は、チーミングイノベーションや発見に重点を置くことになる。

 

職場でチーミングを行う人には、信頼の置ける責任感の強い人であること、互いを尊敬し、意見の衝突が不可避であることを理解し、そうした困難を一つ一つ調べる責任を引き受けられる人であることが求められる。

チーミングを促進するために、リーダーは自分がリードする人たちを信頼しなければならない。信頼と尊敬は手を取り合って、職場をチーミングや絶え間ない学習を受け入れる環境にするのである。

既存の知識やスキルに依存することは、ある仕事で何をすべきかが正確にわかっていて、そのプロセスがかなり長い間ほとんど変わらないことを期待できる場合にしか上手く行かない。

代わりに必要とされるのは、ダイナミックで柔軟性のあるチームである。

従業員の強みと経験と知識を合わせて組織の目標を達成する。

答えがなくても前進するにはどうすればいいか、その方法を見つける想像力と勇気が必要。明確な方向性を示し、リスクや失敗に対して寛容で、他人と緊密に協力することを率直に求めるリーダーが必要。

 

学習するための組織づくり。

率直に話し、質問し、アイデアを共有することを促して集団的学習をリードする。

絶え間ない学習を日々の作業プロセスの中に織り込む。